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親族は主催者側の立場！注意すべき心構えとは？！

友人や知人、職場の関係者などの結婚式に参加するときとはまた違った心持ちになる親族の結婚式。長年見守ってきた自身の子供であったり、ともに成長してきた兄弟、親戚など、よく知っている間柄どうしだからこそ緊張する部分もあります。案外詳しく知らない親族の結婚式でのマナーについて、ぜひこの機会に勉強してみましょう！

知っておくべき！親族の結婚式服装の基本マナー

新郎新婦の父親や母親、家族、親戚には、当日それぞれに役割が割り振られています。
例えば新婦の父親は挙式の際にエスコートをすることになりますし、新郎の父親なら披露宴で謝辞を述べる立場になることが多いです。
母親も、ゲストへの挨拶回りや挙式の際のベールダウンなど、多くの人の視線にさらされることは言うまでもありません。兄弟や親族は両親ほど人前に出る機会はないかと思いますが、新郎新婦との写真撮影タイムにはカメラマンを任されたり、ゲストをおもてなしするお手伝いをすることもよくあります。 たくさんのゲストの目に触れるからこそ、服装に関するマナーはとても大切。礼を失することのないよう、きちんとした服装で臨みましょう。
新郎新婦とどんな間柄の親族であるにせよ、共通しているのは「フォーマル感を重視する」というポイントです。特に女性は、友人・知人として参加する結婚式に慣れているとついつい華やかでかわいらしいドレスなどを選んでしまいがち。ですが新郎新婦の親族として結婚式に参加する際は、あくまでゲストを迎えてもてなす側に立つことになります。華やかで目立つドレスよりも、きちんとしていてフォーマル感のあるファッションを選ぶ方がゲストからも好印象。着飾りたい気持ちはぐっと堪えてきちんとした服装を心掛けましょう。

父親の結婚式服装

父親は、正礼装で参加するのが基本です。昼間に挙式・披露宴を行う場合にはモーニング、夕方から夜にかけてというスケジュールであれば燕尾服となります。和装での結婚式の場合、それに合わせて紋付羽織袴が正礼装となりますが、この場合は洋装を選ぶ方も多いですね。
ナイトウェディングの場合には、正礼装より格式を下げ、準礼装であるタキシードを身につけるのが一般的です。

母親の結婚式服装

母親も父親同様、正礼装が基本です。新郎新婦の母親は和装の正礼装である黒留袖を選ぶことがほとんどです。ただ近頃は結婚式の雰囲気に合わせて洋装を選ぶ方も増えてきています。ドレスで参加する場合、和装とは異なり黒は避けるべき色となるので注意しましょう。
洋装の場合には、父親と同様に結婚式が日中に行われるのか、それとも夕方から夜にかけて行われるのかによってドレスの種類が変わります。昼間の結婚式の場合にはアフタヌーンドレス、夕方から夜にかけて行われる結婚式であればイブニングドレスを選びましょう。

兄弟・姉妹の結婚式服装

新郎新婦の兄弟や姉妹の結婚式での服装については、未婚か既婚か、どれくらいの年齢かなどでも違いがあります。 まず、高校生以下であれば男女を問わず学校の制服でオーケー。
それ以上の年齢であれば、兄弟についてはブラックスーツやタキシードなどの準礼装が一般的です。未婚でいまだ若く、社会人経験もない・もしくは浅いという方であればダークカラーのスーツでも大丈夫。ネクタイについては、白やシルバー、白と黒のストライプが基本です。
もし和装を選ぶのであれば、三つ紋付羽織袴やグレー、紺色などの紋付羽織袴となります。ですが和装はどうしても新郎と見間違いやすいので、兄弟が和装で結婚式に参加することはあまり一般的ではありません。
姉妹に関しては、未婚であれば振袖、既婚の場合は色留袖かパステルカラー等の優しい色合いの訪問着が一般的です。また黒留袖なら年代を問わずに着られます。洋装を選ぶ場合には、未婚・既婚を問わずフォーマルな印象を感じられるセミドレスやカクテルドレスがおすすめ。髪型についても、フォーマルかつ清潔感のあるきちんとしたアップスタイルが基本です。

親戚の結婚式服装

例えば甥や姪、いとこなど、親戚の結婚式に参加する場合には一般のゲストと同じスタイルを参考にしましょう。とはいえあくまで親戚として招待されているわけですから、友人・知人として参加するときよりは若干控えめに、フォーマルな装いを意識して選ばなければいけません。
新郎新婦の両親や兄弟姉妹などの家族、友人や知人たちよりも目立つ服装は避けることを目安にしておけば選びやすいのではないでしょうか。また、事前にどんな会場でどれくらいの規模の結婚式を行うのかを確認し、格式にきちんと合わせた服装で参加できるよう注意しておきたいところです。
男性であればブラックスーツやダークスーツ、ディレクターズスーツなどに白い色味の混じったネクタイ、女性であればフォーマルワンピースやセレモニースーツがおすすめ。和装に関しては、兄弟姉妹と同じものを選んでオーケーです。

親族一同で服装をおろえておくのがポイント！

ひとつ注意しておきたいのは、新郎側と新婦側、両家の親族一同で服装をそろえておくべきだということです。
もちろんすっかり同じ服を着るべきということではなく、例えば和装か洋装かなど、基本的なテイストはそろえて違和感なく見えるようにする、ということです。
先ほどもご説明しましたが、新郎新婦の親族は他のゲストの視線にさらされる機会がとても多いです。その中で、みんなが洋装の中ひとりだけ和装だったり、みんなが和装の中ひとり洋装だったりするとひどく目立って周囲から浮いてしまいますよね。 そんな事態を避けるためにも、あらかじめどんな服装で結婚式に参加するのか、きちんと打ち合わせをしておくことが大切です。両家の親族どうしで結婚式の服装に関する考え方がずれてはいないか、礼服の格式や和装・洋装の判断に誤解などが起きてはいないか、入念に話し合っておきましょう。人数が多く話し合うのが大変だという場合には、新郎新婦の両親が中心となって各親族に意見を聞き、両家の意識を無理なくすり合わせられるよう工夫するとスムーズに服装をまとめられるはずです。
とはいえ、全員を和装・洋装で統一しなければいけないというわけでもありません。先ほどお話した通り、それぞれに服装をそろえられない事情を抱えていることもあります。そんなときには臨機応変に対応して大丈夫です。

親族ならではの結婚式当日の持ち物

新郎新婦の家族や親族として結婚式に参加する際は、持ち物にも十分気を配りましょう。当日忘れ物をして慌てることのないよう、以下のリストをぜひ参考にしてみてくださいね。

・結婚式会場の地図。集合時間や場所等、詳しい情報が書かれているもの

・受付係や結婚式場スタッフへの心付けを準備するための新札とぽち袋

・主賓、媒酌人、遠方から来てもらうゲストなどへのお車代を準備するための新札と専用の封筒

・（スピーチをする場合）スピーチ用の原稿 ・クロークに預ける用のバッグ。口が閉まるものを用意する。

・（レンタル衣装を利用する場合）着替え

振袖・留袖など、親族の和装に関するマナー

普段あまり身につける機会がない和装。結婚式で身につける場合には、知らないうちにマナー違反をしてしまわないよう気をつけましょう！
親族の和装については、新郎新婦との関係や結婚式会場の格式、披露宴のスタイルなどを合わせて考えながら選びます。
まず新郎新婦の母親は黒留袖、新郎新婦の姉妹は未婚であれば振袖で、既婚であれば母親同様の黒留袖や色留袖が一般的です。ただ、新郎新婦と年齢の近い姉妹であればむしろ優しいパステルカラーなどの訪問着が選ばれるケースもよくあります。
ただ、無理して和装にそろえる必要もありません。例えば親族として二次会の手伝いにも参加するということもあるでしょうし、まだ授乳が必要な年齢の子供がいる、やんちゃな盛りの子供を連れていて動きやすい服装でいたい、などさまざまな事情を抱えている方もいますよね。
そんなときには、不慣れで動きにくい和装よりも動きやすいワンピースやドレスなどを選ぶ方がおすすめです。新郎新婦とも相談しながら選んでみてください。

海外挙式の親族の服装

近頃は、日本国内ではなく海外のリゾート地などで挙式を挙げるカップルも増えてきています。ゲストをあまり呼べない場合であっても親族だけは招待するというケースも多いので、身内の結婚式であれば海外での挙式に参加する機会があるかもしれません。その場合、親族一同で服装の方向性やジャンルをそろえる必要があります。
新郎新婦がどう考えているかにもよるのですが、海外での結婚式では現地の正装を着ることになるケースもよくあります。
例えばリゾートウェディングを選ぶカップルの多くが訪れるハワイで挙式を挙げる場合、ハワイでの正装をそろって身につけることになるかもしれません。
そうなると、まず男性はアロハシャツに白いスラックスやチノパン、そして革靴というファッションが正装になります。日本人の感覚からすると全くそんな気はしませんが、とにかくこれが現地の一般的なスタイルというわけですね。
女性の場合には、ムームーと呼ばれるハワイ独特のロング丈ドレスにパンプス、もしくはサンダルが正装となります。こちらも日本人の感覚でいえばとてもカジュアルに感じますが、ハワイではドレスコードのあるラグジュアリーなレストランにも入れるほどのれっきとした正装。まさにリゾートウェディング、といった雰囲気を醸し出してくれます。
アロハシャツやムームーは、リゾート地の雰囲気にふさわしく明るくポップなカラーを選ぶのがおすすめです。

リゾートウェディングは”特に”新郎新婦の意向が色濃く反映されます！

リゾートウェディングは普通の結婚式以上に新郎新婦の意向が色濃く反映されるもの。場合によっては、リゾート地のリラックスした空気感に合わせてカジュアルな服装で参加してほしいという、いわば逆ドレスコードともいえる要望を伝えられることもあります。
そんなときには、男性は襟付きのシャツにスラックス、女性はワンピースというラフなコーディネートがぴったり。もちろんアロハシャツやムームーを身に着けていても、日本人の感覚からすれば十分カジュアルですから問題はありません。

家族だけの結婚式の親族服装

ゲストのいる結婚式では、新郎新婦の親族として両家の服装の格式はそろえるのが普通です。
両家の家族だけを招待して結婚式を行うという場合でも、それぞれの家族の格式はそろえるようにしましょう。和装か洋装かにはじまり、正礼装なのか準礼装なのかといった点もしっかり確認してそろえられるよう準備してください。
例えば新郎側の母親がアフタヌーンドレスを身に着けているのであれば、新婦側の母親も同じくアフタヌーンドレスを。カジュアルなリゾートウェディングであれば、両家そろってアロハシャツにムームーといったファッションで問題ありません。